陶磁 工芸品 / 室町
瀬戸窯では鎌倉時代以降、陶製の狛犬を作っているが、遺品は少ない。本作は、頭部から胴部を筒状に作り、茶褐色の釉を全体にかけている。均整のとれた体躯やたてがみの表現などは、同時代の木彫の狛犬にも劣らず、優美である。口を開いた阿形、閉じた吽形、ともに精悍な顔貌が印象深い逸品である。
鉄釉狛犬
木造獅子狛犬
瀬戸獅子香炉
瀬戸