市松人形 イチマツニンギョウ

明治

  • 明治時代・20世紀
  • 高68cm
  • 1躯

市松人形は、江戸時代後期の歌舞伎役者・佐野川市松に似せてつくられたため、この名があるという。明治時代から戦前にかけて流行した抱き人形で、着せ替えができるよう、腕と足が動かせるようになっている。この人形は男子で、お腹を押すと泣き声をあげる。人形の胴部には「白木屋製」の印が捺され、着衣は大阪・高麗橋の三越の畳紙入り。明治の終わりに船場の羅紗(らしゃ)商の家に生まれた女性の遺愛品である。

市松人形

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