博雅三位図 はくがのさんみず

日本画 絵画 / 江戸

  • 岩瀬広隆  (1808-1877)
  • いわせひろたか
  • 江戸時代後期
  • 絹本著色
  • 縦30.0cm,横34.6cm
  • 1幅

 本品は、平安時代中期に雅楽の名手といわれた源博雅(918~80)が、3年間都から逢坂関に通いつめて、ようやく盲目の楽人・歌人であった蝉丸(生没年不詳)から秘曲の伝授を得たという、『江談抄』や『今昔物語集』に収録された故事を描いたものである。小品ではあるが、繊細な表現が印象的な佳作である。作者の岩瀬広隆は、古典文学や故事に題材を求めた大和絵をよくした画人である。

博雅三位図          はくがのさんみず

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