日本画 絵画 / 江戸
本品は、平安時代中期に雅楽の名手といわれた源博雅(918~80)が、3年間都から逢坂関に通いつめて、ようやく盲目の楽人・歌人であった蝉丸(生没年不詳)から秘曲の伝授を得たという、『江談抄』や『今昔物語集』に収録された故事を描いたものである。小品ではあるが、繊細な表現が印象的な佳作である。作者の岩瀬広隆は、古典文学や故事に題材を求めた大和絵をよくした画人である。
熊野本宮社頭図
岩瀬広隆原画
木工権守孝道図(博雅三位図)
冷泉為恭筆
和歌浦名草山図屏風
江阿弥