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銹絵観鴎図角皿〈尾形乾山作/尾形光琳画〉

さびえかんおうずかくざら〈おがたけんざんさく/おがたこうりんが〉

概要

銹絵観鴎図角皿〈尾形乾山作/尾形光琳画〉

さびえかんおうずかくざら〈おがたけんざんさく/おがたこうりんが〉

工芸品 / 江戸 / 関東 / 東京都

尾形乾山、尾形光琳画

東京都

江戸

軟質陶胎、型作り、正四方の角皿で、縁は切立縁とし、底の周縁は細く面を取る。、総体に白泥を塗って白化粧とし、マンガン質の絵具にて頭様、銘文を表し、さらに透明釉をかける。見込みは周縁を二重界線で囲み、右端には土坡上に立つ唐人物を大きく描き、これに対応させて左上には水上に遊ぶ鴎二羽を描く。左下端に落款。切り立ち縁の内側は各面とも上縁に一条の線を引き、中央に窓をあけて、打ちに牡丹、外には雲文を描く。外側は各面とも上下縁に界線を引き、全面に雲文を表す。上部切り立ち縁の一部に繕いがある。底裏に銘文。

方22.2 高2.9 (㎝)

1枚

東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9

重文指定年月日:19830606
国宝指定年月日:
登録年月日:

独立行政法人国立文化財機構

国宝・重要文化財(美術品)

この角皿は尾形光琳・乾山兄弟の合作で、特に「寂明光琳畫」の落款により光琳が江戸より帰洛した宝永六年(一七〇九)から光琳の没した享保元年(一七一六)までの作と考えられ、京都鳴滝窯製と推論されている。縁を切立縁とした正方形の角皿で、見込には光琳が澱みのない軽妙な筆致で土坡に立つ唐人物と水面に遊ぶ鴎二羽とを対比させて描き、底裏には乾山が骨気鋭く、雄渾な書風の銘を書いている。書画に両者の特色がよくあらわれた光琳・乾山合作陶の代表作の一つである。

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