文化遺産オンライン

久留米絣

くるめかすり

概要

久留米絣

くるめかすり

染織

指定年月日:19570425

重要無形文化財

久留米絣【くるめかすり】は、江戸時代の末に、井上伝が創案したものと伝えられる。明治以降広く愛好され、着物、夜具地等の需要に応じて木綿絣の代表的存在となった。絣の形術が興って、はじめて日常の衣料に模様を織り出す喜びが得られたのであるが、それはたちまち全国に普及した。紺地に白く織り出される模様は、きわめて単純で素朴ながら強い健康な表現力があって、染織美術に高い位置を占めるものである。
 久留米絣は、福岡県の久留米を中心として、三潴【みずま】、山門、三井、浮羽、八女の五郡数か町村にわたる農家の副業として隆盛したが、その後技術の改革は急速に機械化に向かい、手仕事は全く少なくなった。主要な手仕事の技術は、荒苧【あらそ】の手くびりによる絣糸つくり、徳島産の阿波藍【あわあい】による紺屋【こんや】の藍染、投杼【なげひ】による手織等である。

久留米絣をもっと見る

国指定文化財等データベース(文化庁)をもっと見る

キーワード

/ 織る / 花織 /

関連作品

チェックした関連作品の検索