文化遺産オンライン

霧島神宮 本殿・幣殿・拝殿

きりしまじんぐう ほんでん・へいでん・はいでん

概要

霧島神宮 本殿・幣殿・拝殿

きりしまじんぐう ほんでん・へいでん・はいでん

宗教建築 / 江戸 / 九州 / 鹿児島県

鹿児島県

江戸中期/1715

本殿 桁行五間、梁間四間、一重、入母屋造、向拝一間、霧除付
幣殿 桁行二間、梁間三間、一重、両下造
拝殿 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝一間
総銅板葺

1棟

鹿児島県霧島市霧島田口2608番地5

重文指定年月日:19890519
国宝指定年月日:20220209

宗教法人霧島神宮

国宝

霧島山の中腹に鎮座する。天照大神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受けて高千穂峰(たかちほのみね)に天降ったとする瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を主祭神とし、現在の社殿は正徳5年(1715)に島津吉貴(しまづよしたか)によって復興されたものである。境内は、勅使(ちょくし)殿(でん)から登廊下を介し、拝殿、幣殿を経て、最も高い位置に本殿を構える。とくに拝殿から本殿へは、急勾配の階段で段差をつけて高低差を表現する躍動感あふれた構成をもつ。規模の大きな本殿をはじめ、いずれの建物も質がよく、要所を丸彫(まるぼり)彫刻や絵画で装飾し、極彩色、漆塗、朱塗で仕上げる豪華な仕様であり、近世に発達した建築装飾意匠の集大成の一つである。東アジア圏に分布し、我が国では南九州に伝わる龍柱の代表的な事例であり、文化史的な意義も深い。

関連作品

チェックした関連作品の検索