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色鍋島桃文高台皿制作工程見本

いろなべしまもももんこうだいざらせいさくこうていみほん

概要

色鍋島桃文高台皿制作工程見本

いろなべしまもももんこうだいざらせいさくこうていみほん

陶磁 / 昭和以降 / 日本

色鍋島今右衛門技術保存会

いろなべしまいまえもんぎじゅつほぞんかい

平成21/2009

(No.1素焼~No.5施釉)高4.0 径16.6、(No.6本窯焼成~No.9完成品)高3.4 径16.6

9口 一組

文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)

平成21年度収蔵

国(文化庁)

 桃文の文様、高く広い高台を持つ「色鍋島桃文高台皿」は、鍋島の特色を十分に備えた作品である。 見込みにやや右に寄せて大きく染付で桃の実を描き、下部前方に緑の葉と花を付けた枝を配し、そして、左側を赤絵具を用いて桃の花で埋め尽くした格調高く、華やかな作品である。高台には、「槍(やり)高台(こうだい)」と呼ばれる、剣先状の連弁花文をめぐらせている。本制作工程見本は、「色鍋島桃文高台皿」の制作における素焼きから完成に至る以下の9段階の工程を示すものである。
No.1 素焼 (主に轆轤を使い、丸物成形・型打ち成形で形を造り、900度で素焼する)
No.2仲だち(石州半紙の裏側に瓢箪炭で描いた文様を、素焼の生地に写す)
No.3染付線書き(仲だちのあたりの線を基に、染付にて筆によって線書きする)
No.4染付濃(だ)み(濃み筆を使い、線書きの中を塗っていく)
No.5施釉(柞灰(いすばい)を主に調合し、下絵を描いた生地に施釉する)
No.6本窯焼成(赤松の薪を使い、36時間焼成する)
No.7赤絵線書き(本窯から上がった生地に赤絵具にて筆によって線書きする)
No.8赤絵濃み(さらに赤や青(緑)、きび(黄)等で濃む)
No.9 完成品(赤絵窯にて、800度の温度で焼成し完成する)

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