衣裳人形
いしょうにんぎょう
概要
日本の人形は種類が多く、芸術的にも高い水準を持ち、これを作る材料や技法が豊富である。古くは子供の玩具や宗教的な意味を持った人形が多いが、近世になって鑑賞を目的としても作られるようになり衣裳人形が生まれた。題材に当時の風俗を反映したものが多く、浮世人形ともよばれた。現代に盛んに行われている創作人形においても衣裳人形は重要な分野を占め、優れた多くの作家が活躍している。
衣裳人形の制作技法は、木彫、桐塑【とうそ】(桐材の木粉【もつぶん】と生麩糊【しようふのり】を練り合せた粘土状の材料で造形する技法)などで素地を作り、胡粉【ごふん】仕上げ、木目込【きめこみ】、布貼、紙貼、彩色などで仕上げを行うものである。
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国指定文化財等データベース(文化庁)