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浦山古墳

うらやまこふん

概要

浦山古墳

うらやまこふん

古墳 / 九州 / 福岡県

福岡県

久留米市上津町

指定年月日:19510609
管理団体名:久留米市(昭32・7・23)

史跡名勝天然記念物

丘陵の頂上に営まれた古墳で頂上は一段高い円丘をなし内部に西北面して横穴式石室が存する。石室の内部にその側壁奥壁と殆ど間隙のない位に大きい石棺が存するが、これは凝灰石によって作られ蓋と身との二部より成っている。蓋は四注屋根形をなし、両側面に各々二個の突起を作り出し、身は四壁及び、底部を夫々一枚石に依って組合せ前壁に窓口を構え、その左右に石柱をそなへ閂によって石を捍える複雑な構造をなしている。身の内面には裝飾模様が陰刻されている。側壁及び奥壁に見られるものは、上下段は、直孤文帶、中段は重圏文帶より成り、一部に朱彩の痕跡が遺存する。又前壁の内外面にも簡單な直孤文が陰刻されている。
この古墳は、石棺の構造も特異なものであるが、殊にその内面に文様の有することは稀有の例であり、装飾古墳として価値深く、我が国の古代文化を知る上に重要な遺跡である。

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キーワード

石室 / 石棺 / 古墳 / 玄室

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