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松藤文兵庫鎖太刀拵

まつふじもんひょうごぐさりたちこしらえ

概要

松藤文兵庫鎖太刀拵

まつふじもんひょうごぐさりたちこしらえ

工芸品 / 鎌倉 / 関東 / 東京都

東京都

鎌倉

柄は白鮫着せ、胡粉塗りとし、刃と棟に金銅魚子地鱗文高彫の覆輪をかけ、向鶴丸文の目貫を打ち、若松文様彫りの飾鋲を表裏に四個づつ打つ。鞘は銀銅若松文線彫の持板を伏せ、銀銅磨持の長覆輪を施す。兜金、縁金物、口金物、足金物、責金、石突は金銅製で若松文を高彫する。足金物は腹帯形で中央に猪目を透かす。猿手は鎖で、帯取は参上の兵庫鎖で造り、紋金は藤三巴文を高彫りにした丸文金具で飾る。鐔は縦丸形の板鋲で、大切羽を松藤文透彫とし、菊刻みの小切羽を付す。

総長96.0㎝ 柄長21.0㎝ 鞘長77.0㎝

1口

東京国立博物館文化庁分室 東京都台東区上野公園13-9

重文指定年月日:19580208
国宝指定年月日:
登録年月日:

国(文化庁)

国宝・重要文化財(美術品)

帯取りに兵庫鎖を用い、柄・鞘ともに長覆輪をかけた金銅装太刀拵である。若松文と藤三巴文、向鶴文をモチーフとした飾金具が施されている。兵庫鎖太刀は上級武将間で好まれた実用品であるが、鎌倉時代中期以降は社寺への奉納品として使われるようになった。豪華な兵庫鎖太刀の数少ない優品の一つである。

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