Takuseibyo
多久聖廟
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宝永5年(1708)、旧多久邑を治めていた多久氏により建てられた孔子廟。漢学や諸武芸など儒学に基づく子弟教育が行われた学校施設の精神的な要として建立され、職人や用材は大半が村内でまかなわれたという。三間もこし付禅宗仏殿形式の「本堂」が建ち、背後に接続する張り出し部「室」に神壇を構えて八角形の逗子「聖龕」を安置する。中国建築を意識して豊かに施された絵様彫刻や彩色は壮麗であり、外観・内部空間ともに独特な趣を漂わせている。我国の聖廟建築を代表するものといえる。