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水城跡

みずきあと

概要

水城跡

みずきあと

城跡 / 九州 / 福岡県

福岡県

664年~

太宰府市、大野城市、春日市

指定年月日:19210303
管理団体名:太宰府市(大11・5・23),大野城市(大11・5・23)

史跡名勝天然記念物

天智天皇ノ三年ニ築ク所ニシテ大陸方面ニ於ケル我國勢ノ變化ト共ニ對外關係ノ防備ト爲セシモノナリ 現在東西ノ兩丘陵ヲ連接シテ堤防ノ形ヲ存シ長サ八丁許中央ニ御笠川貫流ス
曩ニ指定セシ地域ニ接續シ木材ヲ以テ構築セル疏水渠及水門ノ遺構ヲ存スルニ依リ追加指定セントス
天智天皇三年に太宰府防備のため、その西方に築かれたものである。博多から太宰府の前面を過ぎって南東に延びる平野部を最も狹い地点で遮断したものであって、東西の両丘陵を連接して堤防の形を存し、中央に御笠川が貫流している。城門が設けられ、水城の東端部の路傍にその東門の礎石が一個遺存している。水城が水を如何に貯えたかについては異論もあるが、史上特に著名なものであり、学術上極めて価値の高い遺跡である。
S52-12-046水城跡.txt: 天智天皇称制3年に築かれた水城は、大正10年3月3日に史跡に指定され、その後も3次にわたり追加指定してきたが、さらに次の部分を追加指定する。
 (1)大野城が築かれている通称四天王寺の尾根が低く西方に延びて大土塁の東端に達する部分にある土塁(太宰府町所在)、(2)牛頸丘陵に接する大土塁西端の土塁(太宰府町・大野城市所在)、(3)昭和47年及び昭和50年の発掘調査の結果明らかになった大土塁外側(博多湾側)の濠の一部(太宰府町・大野城市所在)、(4)天神山水城と通称されている土塁と天神山(春日市所在)。
S51-12-023[[水城跡]みずきあと].txt: 天智天皇称制3年に築かれた水城跡は、大正10年3月3日史跡指定され、昭和28年3月31日には特別史跡として指定され、過去2次にわたり追加指定されて来たが、昭和49年に追加指定された通称大土居のうち春日市大字下白水字一の谷所在の築堤と堀跡に加えて、これと一体をなす大字下白水字天堤所在の築堤の一部(基底部幅約34メートル、高さ約7メートル、長さ60メートル)を今回追加指定する。
S49-01-011[[水城]みずき]跡.txt: 天智天皇称制3年(664)に構築された水城は、従来、太宰府町から大野城市にかけてほぼ東から南西方向に連なる築堤のみが注目されていたが、近年の調査研究により、築堤はさらに大野城市から春日市にかけての尾根の先端部と先端部を各所でふさぐ形で継続的に続いていることが判明した。これらの築堤のうち、大野城市所在の「小水城」と呼ばれている築堤、春日市所在の「大土居」と称されている築堤の一部とこの築堤に北接する堀跡が追加指定される。
H09-07-050[[水城跡]みずきあと].txt: 水城跡は、天智天皇3年(664)に大宰府防衛のために築かれた防御施設である。大野城に連なる丘陵端から西方に向けて丘陵を次々と結び、大宰府側から博多湾への平野開口部を遮る形で築かれており、大宰府西北の大土塁と大土居土塁、上大利土塁、天堤土塁、天神山土塁の4か所の小土塁が史跡に指定されている。
 御笠川を挟む位置に東西に延びる大土塁は、全長1.2キロメートル、堤体は幅75メートルの壇上に基底幅15メートル、高さ7メートルほどに築かれ、東西両端に城門が開く。博多湾側の防御正面には幅60メートルの巨大な濠が設けられ、大宰府側にも導水に用いられたと考えられる濠や樋が設けられている。御笠川にかかる場所には堰と推定される石積みが築かれている。
 水城跡の史跡指定地域は十分なものとはいい難く、なお保存を要する地域がある。今回は、大土塁の博多湾側の濠を含む一部を追加指定し、その保存を図ろうとするものである。
H10-07-060[[水城跡]みずきあと].txt: 水城跡は、天智天皇3年(664)に大宰府防衛のために築かれた防御施設である。
 大野城に連なる丘陵端から西方に向けて丘陵を次々と結び、大宰府側から博多湾への平野開口部を遮る形で築かれており、大宰府西北の大土塁と大土居土塁、上大利土塁、天堤土塁、天神山土塁の4か所の小土塁が特別史跡に指定されている。
 御笠川を挟んで東西にのびる大土塁は、全長1.2キロメートル、堤体は幅75メートルの壇上に基底幅15メートル、高さ7メートルほどに築かれ、東西両端に城門が開いており、博多湾側の防御前面には幅60メートルの巨大な濠が設けられていた。また、大宰府側にも導水に用いられたと考えられる濠や樋が設けられ、御笠川にかかる場所には堰と推定される石積みが築かれている。
 水城跡の史跡指定地域は十分なものとはいい難く、なお保存を要する地域が未指定で残っている。今回は、大土塁の博多湾側の濠跡を含む一部地域と水城取り付き部分の丘陵の大宰府側の一部を追加指定し、その保存を図ろうとするものである。

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