南蛮人蒔絵鞍 なんばんじんまきえくら

工芸  漆工 / 安土・桃山 / 日本 

桃山時代/慶長9年(1604)
高さ(前輪)27.5cm (後輪)26.5cm
池長孟コレクション

 総体に黒漆をかけ、前輪(まえわ)、後輪(しずわ)の表に薄肉の金銀蒔絵で南蛮人意匠を加飾した、手形(てがた)のある海有水干鞍(うみありすいかんぐら)。山形(やまがた)、州浜形(すはまがた)、居木(いぎ)先の表面は沃懸地(いかけじ)仕上げとなっており装飾性を高めている。梅文を散らした『しおで』も状態よく残っている。居木裏に「慶長九 七月吉日 於越州北庄」「井関造之」と黒漆による銘文ならびに花押があり、1604年に現福井市で制作されたことがわかる。井関は江州(近江国)北郡出身の鞍部の家系で、井関家系図によると、この時期に活動していたのは井関次郎左衛門にあたり、本鞍の作者を推察させる。和様化した文様の衣装をつけ種々のポーズをとる南蛮人及びその従者たちの意匠には、異国趣味とともに、特有の雅趣が感じられる。

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