文化遺産オンライン

木造阿弥陀如来坐像

もくぞうあみだにょらいざぞう

概要

木造阿弥陀如来坐像

もくぞうあみだにょらいざぞう

彫刻 / 鎌倉 / 中部

鎌倉/1244/1250

1躯

重文指定年月日:19770611
国宝指定年月日:
登録年月日:

熊野神社

国宝・重要文化財(美術品)

 阿弥陀如来坐像は、当社の本地仏【ほんちぶつ】として伝わるもので、像内の銘文によって寛元二年(一二四四)巧匠僧行慶の製作になることがわかる。しかし、右手と膝を除く本躰の大部分を一材から木取りし割矧ぎ、彫眼とするなど、技法には古調があり、当代の地方での造像傾向を示すものとして興味深い。また光背、台座の大部分が元のものであることも本像の基準作としての価値を高めている。
 附の観音菩薩像は、七年後の建長二年(一二五一)、仏子鏡慶により造立されたものである。阿弥陀如来と相近い作風を示し、鏡慶は、行慶の弟子かとも想像され、関係遺品としての資料性は見逃し難い。

関連作品

チェックした関連作品の検索