木造金剛力士立像
もくぞうこんごうりきしりゅうぞう
概要
スマートで均整のとれた形姿は仁治三年(一二四二)肥後法橋定慶【ひごのほつきようじようけい】作の兵庫・石龕寺【せきがんじ】金剛力士像(重文)に近似し、この巨体を支脚を含んで前後に矧合わせた檜二材から彫成する堅固で合理的な木寄せも全く同巧である。ただ、本像は、いささか整斉と技巧にはしる傾向がみられるところから、制作の時期は石龕寺像をやや降るものと思われる。現状は近世の粗悪な彩色に覆われているが、保存状態は良好である。
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国指定文化財等データベース(文化庁)