文化遺産オンライン

像内納入品

ぞうないのうにゅうひん

概要

像内納入品

ぞうないのうにゅうひん

彫刻 / 鎌倉 / 中部

鎌倉/1232

重文指定年月日:19830606
国宝指定年月日:
登録年月日:

宝勝院

国宝・重要文化財(美術品)

来迎印を結ぶ三尺の弥陀立像で、低い肉髻と鉢の張った地髪部に大粒の螺髪を刻み、髪際を波形にし面長な顔に造る頭部に特色がある。衣文は線条的な襞を多用して装飾的に表わしているが、それらには鎌倉初期彫刻の余韻が感じられる。頭・体部共桧材の前後二材矧とし、丁寧に内刳りを行って頭頂まで黒漆を塗り、全面にわたって種子曼荼羅や梵字の宝篋印陀羅尼等を朱書する。像内には曼荼羅や法華経、浄土三部経などを納めていたが、経典類は仏子永厳が貞永元年六~九月にかけて書写したもので、その紙背にも曼荼羅を摺写している。曼荼羅には二種類あるが、いずれも熱田神宮の本地仏を表わしたもので、熱田本地仏曼荼羅としては最古の遺品である。当代の垂迹信仰を背景とした熱田神宮寺関係の造像と考えられ、宗教史上にもその価値は高い。

像内納入品をもっと見る

国指定文化財等データベース(文化庁)をもっと見る

キーワード

矧ぐ / / 手首 /

関連作品

チェックした関連作品の検索