黒織部沓形茶碗 くろおりべくつがたじゃわん

工芸  陶磁 / 安土・桃山 / 日本 

桃山時代
高さ8.0cm  径13.4×10.7cm
池長孟コレクション

 うつわの口辺を成形後に押さえ、日本古来の木沓(ぐつ)を連想させる形にした、いわゆる織部口の茶碗。胴部を漆黒の釉で巻き、口辺に渋い地釉をかけまわしている。高台(こうだい)は、勢いのある箆目(へらめ)を残して削られ、無釉、土見がある。「ヘウゲモノ」と宗湛(そうたん)が評した古田織部(1544~1615年)の好みによる瀬戸茶碗のひとつで、伝世例は極めて少ない。「剽(ひょう)げもの」とは、端正な形に対して、作意的にいびつさを造形し、茶碗に個性と諧謔(かいぎゃく)味をもりこもうとしているところから出た印象だろう。胴部にくぎ彫りで「*」の文様が加飾されており、キリストの名前の最初の2文字、ギリシア文字のX(キー)とP(ロー)による「XP」のモノグラムと見る説があるが、確証はない。

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