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香春神社本殿・拝殿・東回廊・石垣

かわらじんじゃほんでん・はいでん・ひがしかいろう・いしがき

概要

香春神社本殿・拝殿・東回廊・石垣

かわらじんじゃほんでん・はいでん・ひがしかいろう・いしがき

建造物 / 江戸 / 九州 / 福岡県

福岡県

江戸後期/1830

香春神社本殿は身合の各柱に絵様頭貫木鼻を付ける。この手法が文化三年建立の現人神社本殿と類似していること、虹梁の絵様や本かえるまたの形式などから文化頃の建立と思われる。なお、妻大甁来結綿の房を束ねた形式から大内文化の特色の一つらしい。

本殿は三軒社流造、銅板葺、拝殿より一段高い北側に立つ、約5m×5m。拝殿は、幅約10m奥行き6m、弊殿をあわせると12mほどになる。前面には、16mの回廊が東、西側に付く。基本的には囲形式で正面は、石垣積で正面八軒、折れ曲がり側面七間、梁間二軒、入母屋造、折れ曲がり背面は切り妻造りである。

1棟(1式)

福岡県田川郡香春町大字香春733

香春町指定
指定年月日:20130926

香春神社 宮司 赤染忠臣

有形文化財(建造物)

和銅二年(709)、一ノ岳南麓に一社を建立し、三神を合祀したのが起こりとされ、延喜七年(903)、延喜式神名帳に「田川郡三座」『香春社』として名前があげられる。戦国期、豊臣秀吉九州平定につき社領没収等により権威衰退、小笠原藩によって再興し、明治四年『香春神社』と改称。同六年『県社』に定められ現在に至る。建築物として鳥居や手洗盤などは江戸初期であるが本殿以下は文化・文政の頃に建て替えが行われ今に至っている。ただし、西回廊については平成15年度の台風により損傷激しく平成16年に改築されている。

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