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木造日蓮聖人坐像

もくぞうにちれんしょうにんざぞう

概要

木造日蓮聖人坐像

もくぞうにちれんしょうにんざぞう

木像 / 江戸 / 関東 / 東京都

京五条大仏師田村式部卿

東京都

江戸時代/承應3年(1654)

円頂。耳孔・鼻孔を僅かに穿つ。耳朶不貫。内衣の上に大衣をまとい、さらに円環付の袈裟をまとう。右手に笏を執り、左手に経巻を握る。僧綱襟を立てる。 構造は寄木造で、頭部は耳後ろで前後二材を矧ぎ、体部は前後二材矧ぎとし、それぞれ内刳りする。割首。両側面材も各一材矧ぎつける。背面材(背板状)は長さ約14.0cm。脚部横一材別材。像底を4.0cmほど刳り上げ、像底に薄茶の彩色を施す。その他、右方の裾部材亡失。左右の袖口材、別材矧ぎつけ。両手首差し込み矧ぎ。僧綱襟の先端部材頂から13cmのところで別材矧ぎ。像表面は箔押しと彩色仕上げ。箔に墨描の部分は当初か。衲衣に金泥で飛雲状の筋文を表わす。背面上部の金泥は後補。納入品を込めるため、胸部に円形の刳り込みを施し、蓋板を当てる。内部は、納入部と蓋裏面を箔押しする。中に経巻(長さ3.8cm 直径1.0cm)を納め、活字で法華経を表すか。経巻の台は半月形で正面を箔押し。この半月形台座の上部に楕円形の枘を作り出す。その上面部亡失。さらに半月形台座の正面中央に径0.4cmの枘孔を穿つ(当初の穿とみられる)。この枘孔に取り付けていたとみられる部材は亡失するが、これを納めるため納入品の蓋板を深さ最大3.8cmの円形に刳りぬいており、箔押しする。胸部蓋板径6.5cm。

像高40.4。面長7.0。面幅8.5。面奥12.6。頂―顎11.3。肘張30.5。胸奥(正面衣含む)15.8。腹奥(袈裟含む)16.5。膝張33.8。膝奥(左)25.2(右)25.5。裾張42.5。像奥30.5

1躯

東京都江戸川区平井6-12-9

江戸川区指定
指定年月日:20120327

(宗)妙光寺

有形文化財(美術工芸品)

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キーワード

矧ぐ / / 刳る /

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