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来迎寺宝篋印塔

らいこうじほうきょういんとう

概要

来迎寺宝篋印塔

らいこうじほうきょういんとう

住居建築 / 安土・桃山 / 江戸 / 関東 / 千葉県

千葉県

戦国期、近世初期/1576,1602

石造宝篋印塔

香取市貝塚の来迎寺墓所内に建立された「下総型宝篋印塔」と呼ばれる石造物群。東総地域を中心に分布し、銚子で産出する白亜紀砂岩を用いて、戦国期から江戸時代初期にかけて造立された地域色の強い石塔。
①天正4年在銘「守庚申」宝篋印塔
個人墓地内に所在し、現存高132.3㎝、全体は4石で構成。旧貝塚村善女10余人による庚申信仰に基づく造立。宝篋印塔による庚申塔造立は全国で6例が確認されるが、本例は3番めの古さであることから、石造物の価値とともに、民俗文化財としての価値を合わせ持つ。
②慶長7年在銘「伝・神野角助」宝篋印塔
墓所入口西側に所在し、現存高さ249㎝、全体は4石で構成。
③「伝・府馬左衛門尉時持」宝篋印塔
墓所入口東側に所在し、現存高244㎝、全体は6石で構成。
②③は、ともに府馬時持の一子「勝若」が伯父神野角助、父府馬時持の供養塔として造立したと伝わる。来迎寺へ向かう参道に、対峙して8尺塔として造立されたものか。現存の下総型宝篋印塔では、銚子市円福寺に次ぐ規模で紀年銘を有し、全容を窺える石造物であることから基準資料として価値を有する。

3基

千葉県香取市貝塚2003-2 来迎寺墓所内

香取市指定
指定年月日:20150730

有形文化財(建造物)

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キーワード

篋印 / / / 石造

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