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長良川鵜飼観覧船操船技術

ながらがわうかいかんらんせんそうせんぎじゅつ

概要

長良川鵜飼観覧船操船技術

ながらがわうかいかんらんせんそうせんぎじゅつ

無形民俗文化財 / 中部 / 岐阜県

岐阜県

岐阜市湊町1-2

岐阜市指定
指定年月日:20120323

無形民俗文化財

岐阜市の鵜飼観覧船は、木造の観覧船に複数の船頭が前後に乗り組んで運航が行われる。棹を主として櫂を併用し、前の船頭が進路を主導しながら流れの速い川を上下する。他の河川の舟にはない操船用具の構成と、多彩な操作方法が見られることが特徴の一つである。
また、屋形を常設し、敷板が広く平らで艫を切り落とした船の形状のため、鵜舟に代表される両端が尖った「鵜飼形」と呼ぶ川舟と操船方法が異なるとともに、乗客の快適性や持続的な運航に留意するなどの特徴もある。
船頭はこれらをもとに、常に変化する風速や風向、水位や流速、他船や鵜舟の動きなどを予測し、同乗の船頭と協調して瞬時に無駄のない操船を行う。安全運航と、乗客への最適な鵜飼見物の提供を目的とする観覧船の操船技術は、このような総合的な川に対する知見と、それに基づく固有の操船方法によって形成されており、文化財としての価値が十分ある。
継承にかかる課題としては、若い世代の船頭が少ないこと、熟練船頭の育成に時間がかかることなどがあげられる。

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