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八歳帖

概要

八歳帖

日本画

森田恒友  (1881-1933)

モリタ、ツネトモ

大正10-昭和3年/1921-28

墨画淡彩・絹本・画帖・1帖(10面)

各21.0×18.0

題簽に外題、落款; 各図に年記、落款、印章

9
森田恒友(1881-1933)
MORITA,Tsunetomo

八歳帖(はっさいちょう)
Album of Works Made During Eight Years
大正10―昭和3(1921−28)年
鹿島次郎氏寄贈


50
森田恒友(188l-1933)
MORITA,Tsunetomo

平野冊(へいやさつ)
Alubm of the Plain
昭和3(1928)年
鹿島次郎氏寄贈


森田は洋画家として出発し,1914年に渡欧してセザンヌの影響を強く受けるが,帰国後は水墨画に転じ関東平野の自然とそこで生きる人々の暮らしを描いた。この転向は,日本人画家が技法としての西洋絵画に憧れながら,自国の風土との間で葛藤するという問題について考える上で興味深い。彼にとっては,愛する関東平野の自然は,水墨画でなければ表現しえなかったのであろう。≪八歳帖≫は1921年から毎年正月に1点ずつ描かれた。平野の風物と人々の暮らし,とりわけこどもたちのそれが繊細な線で愛らしく描かれている。その屈託のないのびやかさは《平野冊≫でも同様であり,「平野人」と称された恒友の面目躍如といえる。(S.0.)

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キーワード

恒友 / Tsunetomo / MORITA / 森田

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