紙本墨画淡彩李白観瀑図 しほんぼくがたんさいりはくかんばくず

日本画 / 室町 / 関東 

東京都
室町時代/15世紀
紙本墨画淡彩,掛幅装,寸法 130.0㎝×34.0㎝,惟肖得巌の賛がある
1幅
東京都台東区上野公園13-9
重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:20160810
登録美術品

 本作品は,李白の詩を典拠に,侍童(じどう)を従えた李白が盧山(ろざん)の瀑布(ばくふ)を望む様子を描いたもので,図の右上に応永・永享期の京都五山を代表する禅僧・惟肖得巌(いしょうとくがん)(1360―1437)が着賛した作品である。
 画面の右よりに渓谷の断崖から垂直に落下する瀑布とこれを横切って崖側から屈曲して大きく張り出す松の大木を配す。左隅には,滝壺を隔て岩上に座し,この瀑布を眺める高士(李白)と傍らに立つ侍童を描く。瀑布のあたりには雲煙がたちこめ,懸崖の上方には雲煙がたなびき,その絶え間に遠山と松樹の一端がのぞく。楷体の的確な描写やその画面構成,松樹の表現,岩石の皴法(しゅんぽう)など,本作品の描写様式は古様なものである。
 惟肖得巌は,京都五山文学を代表する文筆僧で,多くの詩画軸に着賛している。本作品の賛には年記はないが,得巌の没年が永享9年(1437)であることから,本作品の成立も同年が下限となる。
 観瀑図は阿弥(あみ)派や狩野派による作品も遺されているが,本作品は,現存最古の遺例として重要であり,室町水墨画の様式展開を知る上で,資料的に貴重な作品である。

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