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山寺行啓記念殿
  附 棟札 二枚
     御簾 二張
     御簾掛け金 四点
     卓 一卓
     椅子 一脚
     卓掛 一枚
     青銅花瓶 二点
     薄盤・華盤 各二点
     門柱及び門扉 一基
     石柵 一囲

やまでらぎょうけいきねんでん
 つけたり むなふだ 2まい
        みす 2はり
        みずかけがね 4てん
        たく 1たく
        いす 1きゃく
        たくかけ 1まい
        せいどうかびん 2てん
        うすばん・けばん 
かく2てん
        もんちゅうおよびもんぴ 
1き
いしさく 1かこい

概要

山寺行啓記念殿
  附 棟札 二枚
     御簾 二張
     御簾掛け金 四点
     卓 一卓
     椅子 一脚
     卓掛 一枚
     青銅花瓶 二点
     薄盤・華盤 各二点
     門柱及び門扉 一基
     石柵 一囲

やまでらぎょうけいきねんでん
 つけたり むなふだ 2まい
        みす 2はり
        みずかけがね 4てん
        たく 1たく
        いす 1きゃく
        たくかけ 1まい
        せいどうかびん 2てん
        うすばん・けばん 
かく2てん
        もんちゅうおよびもんぴ 
1き
いしさく 1かこい

近世以前その他 / 明治 / 東北

明治時代後期/1908

木造平屋建て、梁間3間、桁行3間半の宮殿造りで、屋根は入母屋造木羽葺きであったものを昭和46年の改修で亜鉛鉄板葺きに葺き替えている。皇族を迎える建物として京都御所紫宸殿を手本にしたとされており、規模は小さいながらも高い屋根、高い天井にその特徴が表れている。
間取りは十畳一間で山寺産の良材を使用し、南北東に廊下を巡らせ、東側に正面入口を設けている。
天井は杉柾の格天井、壁は張り壁である。廊下には欅造りの高欄を設けて入り口部分に擬宝珠を載せ、畳間西側は全面に床を設けた格式のある造りとなっている。また、屋根の妻部分には狐格子、懸魚には大正天皇の象徴である桜を掲げる。

1棟

山形市指定
指定年月日:20161121

有形文化財(建造物)

明治41(1908)年9月18日、東宮嘉仁親王(後の大正天皇)による東北各県の巡啓の途中、山寺に立ち寄られ、その際、立石寺境内山上で小休止・昼食をとるための行在所として建てられた。
棟札から、8月14日着工、9月9日竣工と特定できる。山寺への巡啓決定は実施のわずか35日前であり、26日間の突貫工事で建てられた。
行啓直後、地元ではこの行在所を公開し、多くの見学客を集めたとの記録が残されている。後に村中の人々が石材運びに携わり、隣接地に行啓記念の石碑が立てられ、東村山郡は建物を記念殿と名付け、以来、毎年行啓の日に因んで記念行事を実施していた。

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