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旧仲宗根氏庭園

きゅうなかそねしていえん

概要

旧仲宗根氏庭園

きゅうなかそねしていえん

庭園 / 昭和以降 / 沖縄 / 沖縄県

沖縄県

昭和4年(1929)

沖縄県宮古島市

登録年月日:20161003
管理団体名:

登録記念物

沖縄県宮古島の旧士族の邸宅に昭和初期に造られた庭園で,宮古島北西部の平良地区に位置する。仲宗根氏は多くの宮古島の頭職を輩出した家柄で,地元で「忠導氏(ちゅうどううじ)仲宗根家」と呼ばれる。
旧仲宗根氏庭園の敷地入口に建つ門には琉球石灰岩の巨石が用いられ,門から続く通路を右手方向へ進むと庭園へ通じる。庭園は主屋の東側に位置していたが,主屋は近年の台風により倒壊し,現在は存在しない。作庭は,昭和4年(1929)に主屋が改築された際に,首里の庭師糸洲朝昌(いとすちょうしょう)が行った。
庭園は元々主屋からの眺めを主とする池庭で,主屋から見て左右に園池が伸びる。園池は複雑な形をしており,5つの岩島を配している。園池の左奥方向には滝石組が設けられ,また左右の端には石の反橋が架かる。左の反橋からは,滝石組の背後の築山の上部へ向かって石段が続く。
以上のように,旧仲宗根氏庭園は,宮古島に残る唯一の旧士族の庭園であり,沖縄県の造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。

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キーワード

庭園 / 園池 / / 築山

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