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伊平屋島の念頭平松

いへやじまのねんとうひらまつ

概要

伊平屋島の念頭平松

いへやじまのねんとうひらまつ

植物 / 沖縄 / 沖縄県

沖縄県

沖縄県島尻郡伊平屋村

指定年月日:20160301
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

リュウキュウマツはトカラ列島の悪石島(あくせきじま)から先島諸島(さきしましょとう)の西表島(いりおもてじま)までに分布する固有種である。念頭平松は幹周4.5m,樹高約8mと幹の太さや高さはそれほど大きくはないが,枝張り東西約28m,南北約24mという巨大な枝振りの優美な樹形のリュウキュウマツで,天然記念物「久米の五枝(ごえ)のマツ」とともにリュウキュウマツの二大名木として著名である。マツ類では珍しく半円形の傘のような自然樹形を形成している。伊平屋島には松枯れ病を発症させる線虫を媒介するマツノマダラカミキリが確認されていないため,地元ではマツの苗木や材の持ち込み等を禁止して保護を図っている。
念頭平松の枝振りの美しさについては,伊平屋村に伝わる古歌である大田名節(うふたなぶし)の一節などに歌われ,昭和12年に沖縄縣山林會により作成された「老樹名木誌(ろうじゅめいぼくし)」に「枝ノ形状饅頭形ニシテ庭園ノ盆栽仕立ノ如シ」と形容されるなど,古くから樹形の優美な樹木として地元住民に認識されていた。地域の人々に親しまれ保護されてきたリュウキュウマツの名木として貴重である。

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