紙本著色馬医草紙残闕 しほんちゃくしょくばいそうしざんけつ

日本画 / 鎌倉 / 関東 

東京都
鎌倉時代/13世紀
紙本著色,掛幅装,寸法:26.2×22.7㎝
左隅に「大汝  奴婢 小女 小鳥」の墨書がある
1幅
東京都台東区上野公園13-9
重文指定年月日:19390527
国宝指定年月日:
登録年月日:20180327
登録美術品

 本作品は,馬医草紙絵巻(ばいそうしえまき)の一部が切断されて伝来したものである。
 馬医草紙は,古来有名な伝説的馬医の肖像と厩(うまや)につながれた名馬,巻末に薬草図を添えた絵巻で,中国から伝来した本に日本の馬医などを加えて伝写され,秘伝書として相伝(そうでん)されたものである。
 馬医草紙の完本とみられる作品は東京国立博物館に所蔵されているが,本作品はその第6図部分に該当する。
 茣蓙(ござ)の上に立ち鼓を手にする白衣の女と,その傍らに座す少女を描いたもので,描線を主体として,淡く彩色が施されている。画面左隅には「大汝 奴婢 小女 小鳥」と短冊形に区画した中に墨書している。図様は完本の絵巻とほぼ同一であるが,描写は絵巻よりも精確で,図写年代は文永(ぶんえい)4年(1267)の奥書(おくがき)がある完本よりもやや遡ると考えられる。
 現在東京国立博物館には,完本の他に第5図に該当する残闕(ざんけつ)も所蔵されており(共に重要文化財),当該作品が併せて同館において公開されることは,研究を深める上で意義が深い。
 本作品は,馬を重んじる時代風潮を反映して相伝された馬医草紙の伝写関係を具体的に示すものであり,我が国文化史上,絵画史上に価値が高く,重要文化財にも指定されている。

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