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旧龍性院庭園

きゅうりゅうしょういんていえん

概要

旧龍性院庭園

きゅうりゅうしょういんていえん

庭園 / 江戸 / 中部 / 愛知県

愛知県

江戸

愛知県豊田市

指定年月日:20170209
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

愛知県豊田市の猿投山(さなげやま)(標高629m)の南麓に位置する,近世に造られたと考えられる庭園。龍性院は猿投神社の神宮寺の1つであったが,廃仏毀釈により廃寺となり,その際に建築物は取り壊されたものの庭園は破却を免れた。近年行われた調査によって,地割,石組等が旧態を良好にとどめ,江戸期の絵図とよく一致することが確認された。
庭園は東側にあった客殿からの観賞を主とする。右手奥に最も大きな築山が築かれ,その裾に近いところに滝が造られている。築山は左奥にもあり,右手の築山と左奥の築山との間をなだらかな峰が結ぶ。池泉には出島,岬等が造られ,護岸の石組は入り組んだ曲線を描き,随所に大ぶりの石が配されている。現在は水が涸れており,取水及び排水の経路も分からなくなっているが,石組護岸がよく残り,石橋も往時のまま架かる。使用されている石の大部分は猿投山付近で採取されたもので,一部には東濃地方(土岐市・瑞浪市・多治見市周辺)のものも含まれている。
旧龍性院庭園は近世の三河地域の庭園文化の広がりを示す良い事例であり,その芸術上の価値及び日本庭園史における学術上の価値は高い。

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キーワード

庭園 / 築山 / 石組 / 造る

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