相州鎌倉七里浜図 そうしゅうかまくらしちりがはまず

絵画  油彩画 / 江戸 / 日本 

司馬江漢筆
しばこうかん
寛政8年(1796)
2曲屏風 紙本油彩 
95.7×178.4cm
池長孟コレクション
重要文化財

 司馬江漢(1747~1818)による、油彩風景図の大作。記された落款から、この作品は寛政8年(1796)の作であることがわかる。
 この絵はもともと江戸の愛宕神社に絵馬として掲げられていた。江漢は全国の寺院や神社に風景図12面を絵馬として納め、展示させていた。そのなかで現存しているものは、この絵を含めて2点だけで、多くの江漢作品のなかでも貴重なものである。
 鎌倉七里浜から江ノ島越しに富士山を遠望する風景画は江漢が得意としていたもので、本図以外にも多くの作例がのこっている。江漢の七里浜図では富士山を江ノ島より外側に配することが多い。実際に七里浜からは、富士山は江ノ島より内陸より(つまり右側)にしか見えない。江漢があえてこのような絵画的操作を加えた理由としては、遠方に位置する目立ちやすいモチーフをより外側に配して鑑賞者の視点移動をスムーズにし、遠近表現をより自然なものにする狙いがあったと思われる。
 なおこの絵は後に愛宕神社からはずされ、書店青山堂の手に渡り軸物に改装されていたことがわかっている。上部に記された大田南畝(おおたなんぽ)・中井董堂(なかいとうどう)の賛はこのときつけられたものである。さらに屏風に改装され現在に至る。

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