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西ヶ丘碑

にしがおかひ

概要

西ヶ丘碑

にしがおかひ

その他 / 近畿 / 滋賀県

不明

滋賀県

昭和初期/1933年頃

犬上川産出の溶結凝灰岩かと思われる大きな自然石の一面を成形し、上部に「平龢(和)念」の篆額を陽刻、下部には1行20字詰め、14行の書式で265文字にわたって縦書きに本文(漢文)を陰刻している。
碑面の中央部分には天部から地部まで達する浅い亀裂が走るが、亀裂部分を避けて碑文が刻まれていることから、これは石碑建立期の当初から存在した亀裂と考えられる。石碑に文字などが刻まれるのは一面のみで、他の三面は自然石のままの状態である。

高さ190.0cm・幅130.0cm・奥行60.0cm

1基

滋賀県犬上郡甲良町大字池寺地先

甲良町指定
指定年月日:20181031

有形文化財(美術工芸品)

明治初年から大正12年(1922年)にかけて長く争われた西ヶ丘山林の所有権紛議について調停が成立し、平和裏に解決したことを記念して建立された記念碑である。
篆額には篆書体で「平龢念」の3字を刻む。「龢」は「和」の異体字であり、「平和念」すなわち石碑建立関係者が調停成立による平和を讃えた所念が表されている。
本文では、西ヶ丘山林をめぐる所有権争議について、明治初年来数次におよぶ官民の調停が功を奏さず山林の荒廃が進んだことを記す。また、その後の大正12年(1923年)12月27日、犬上郡長および同郡役所中島順三郎課長による調停を受け入れて当事者の両集落(池寺、中野)が互譲のうえ、各七四町四反歩ずつに所有権を折半し、両集落の誼(よしみ)を復するに至った経緯が簡潔な漢文で綴られている。

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キーワード

/ 石碑 / 甲良 / 犬上

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