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自性寺焼 陶芸家 青木 昇

じしょうじやき とうげいか あおきのぼる

概要

自性寺焼 陶芸家 青木 昇

じしょうじやき とうげいか あおきのぼる

陶芸

安中市指定
指定年月日:20180926

無形文化財(工芸技術)

昭和21年(1946)、前橋市今井町に生まれた青木昇氏は陶芸を志し、昭和48年(1973)、北群馬郡吉岡町に水沢陶芸苑を開設した。昭和53年(1978)に安中市下秋間の自性寺焼の古窯跡を調査して陶土を発見し、翌年その近くに陶房里秋窯を建設して自性寺焼を復興させ、昭和63年(1988)、五室からなる全長9mの登窯を築き、今風の便利な窯では不可能な味のある本物の焼物を作るために焼締の技法を研究した。また、釉薬を掛けた作品としては、金の結晶が花を開いたような金花紋(一般的には金結晶釉と呼ぶ)と名付けた作品や、木灰釉と藁灰釉を掛け合わせて銅とコバルトを加えた釉薬で紫陽花のような紫色を発色させた鈞窯釉と名付けた作品がある。一貫して職人的な物作りの姿勢を崩さず、研鑽を重ね、今日の評価を得るに至った。技能者育成に関しても、長年にわたり、多くの弟子を指導、多数の独立開業者を輩出した。平成10年、群馬県ふるさと伝統工芸品(陶芸として第1号)に指定され、平成12年、群馬ふるさと伝統工芸士(陶芸としては第1号)に認定された。平成23年、群馬県ふるさと伝統工芸士会会長に就任した。平成17年、安中市功労賞(産業、教育文化功労)、平成18年、群馬県総合表彰(労働功労)、平成19年、群馬の名工(卓越技能賞)、群馬県知事表彰(群馬県優秀技能表彰)、平成24年、黄綬褒章、平成28年、群馬功労賞等の表彰を受けている。氏が自性寺焼に携わる真の意味は、この秋間の地が長い歴史と良質の資源を有するところにある。遠い古代より、焼物はその時代の文化を支えてきた。それぞれの地には、必ず何らかの焼物が焼かれ、人々の暮らしに溶け込んできた。そんな文化を支えながら、この秋間の地でそこから掘った土で焼き続ければ、他の地にはない土の温もりと、真に安中市秋間の土産であることに誇りを感じることができるからである。

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キーワード

陶芸 / / 技法 /

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