観能図 かんのうず

日本画 / 安土・桃山 

筆者不詳
桃山時代/17世紀初期
紙本著色
106.5×425.8cm
8曲1隻
落款・印章:なし

来歴:東京松田福一郎→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・サントリー美術館・神戸市立博物館『南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎』展図録 2011-12
・たばこと塩の博物館『近世初期風俗画 躍動と快楽』図録 2008
・神戸市立博物館編『南蛮美術セレクション』 1998
・天野文雄『能に憑かれた権力者』講談社 1997
・天野文雄「神戸市立博物館所蔵『観能図屏風』の時と場 ―安土桃山時代能楽史研究のために」(『日本文学史論 ―島津忠夫先生古稀記念論集―』世界思想社 1997
・神戸市立博物館特別展『桃山時代の祭礼と遊楽』図録 1986

本図は従来、天正16年(1588)に秀吉が後陽成天皇を招いた聚楽第行幸の情景と考えられてきました。しかし、能楽研究の立場から、天正13年の秀吉関白叙任祝賀能、あるいは文禄2年(1593)の禁中能のいずれかに比定されています。禁中の舞台では翁が演じられており、紫宸殿の御簾の奥にいる衣冠姿の人物が後陽成天皇、その右手の縁側で扇を広げる男性が秀吉と考えられます。観客には日本人の男女だけでなく、南蛮人の姿もあり、長い煙管を吸う従者の姿がとりわけ目をひきます。左端にある北野社は慶長12年(1607)の豊臣秀頼による復興後の景観を示しています。能を愛好し、南蛮に関心を抱いた秀吉を追慕する画題といえるでしょう。

【南蛮美術】

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