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鍛鉄地竹虎文金銀象嵌鍔

たんてつじたけとらもんきんぎんぞうがんつば

概要

鍛鉄地竹虎文金銀象嵌鍔

たんてつじたけとらもんきんぎんぞうがんつば

金工 / 江戸 / 富山県

安川乾清

やすかわけんせい

富山県高岡市

江戸時代中期(宝暦~明和期)/1751~72年頃

鍛鉄地・金銀象嵌

縦6.9cm×横6.7cm×厚さ0.3cm

1

富山県高岡市古城1-5

資料番号 3-03-01-4

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

高岡市指定文化財

 高岡彫金の祖・安川乾清の在銘作品。
 鍛鉄の地金に、岩上の虎を金・赤銅(しゃくどう。金と銅の合金)・四分一(しぶいち。銀と銅の合金)で高肉象嵌し、竹を赤銅で平象嵌された豪壮な作風の鍔。また岩は片切彫りで力強く豪快に彫られており、近世高岡においての片切彫りの初見とみられている。
 初代・乾清は慶長年間、前田利長の高岡入城に従ってきた彫金(白銀)師と伝えられる。高岡白銀町に住み、代々乾清を襲名して、刀装具・装身具・煙管・文房具などを作っていたという。高岡御車山の古い金具などにその在銘作品を遺している。
 現存する在銘(花押)乾清の作品では最も古格とみられるが、元禄をさかのぼる時代性はなく、宝暦から明和(1751-72)頃の作と思われる。

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キーワード

象嵌 / / 四分一 / 赤銅

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