籐鎧
とうよろい
概要
台湾には、16の先住民族の部族があるとされており、そのひとつであるタオ族は、台湾本島の南東に浮かぶ蘭嶼(らんしょ)という離島に暮らしています。
タオ族は漁業で生活を営む海洋民族で、トビウオ漁をすることで知られています。この鎧と冑は、タオ族が用いたもので、籐(とう)を編んで作られています。胴に着ける鎧は、腹の部分に、カワハギの魚の皮が張られています。頭にかぶる冑(かぶと)は、竹の骨組みに籐を編んでおり、内側には椰子(やし)の繊維をクッションとして詰めています。
タオ族の男性は、通常はふんどしをはいて、袖のない短い衣服を着ていましたが、このような鎧冑(よろいかぶと)を身にまとうこともありました。鎧冑は争いの際に防具として用いるばかりでなく、儀式の場面でも着装されました。タオ族は悪霊を信じており、悪霊から身を守るために、こうした鎧冑を着装したのです。
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