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片桐且元書状

かたぎりかつもとしょじょう

概要

片桐且元書状

かたぎりかつもとしょじょう

歴史資料/書跡・典籍/古文書

江戸時代 慶長14年(1609)頃

紙本墨書

縦32.4 横49.6

1幅

片桐且元(1556~1615)が、彫金師の後藤長乗(1562~1616)に宛てた書状。長乗の兄・徳乗(1550~1631)が極めた「判金」に豊臣家が極印を打つことについて駿府の許可を得たことなど、「判金」製造に係る内容を持つ。「判金」とは、豊臣秀頼による方広寺大仏・大仏殿の再建事業(慶長13~17年、1608-12)に伴って製造された“大仏大判”と考えられる。再建事業は且元が工事の総奉行となり、秀頼は工事費を負担したが、その費用には、軍資金として大坂城に備蓄された分銅金が利用され、4万枚もの大仏大判が鋳造されたという。本書状ではその製造について、豊臣家が駿府の徳川家康と密接に連絡を取りながら進めたことが知られ、政権移行期における両家の政治的関係性が窺える好史料といえる。

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キーワード

慶長 / 豊臣 / 秀吉 / 且元

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