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天慧星●命三郎(水滸伝豪傑の内)

概要

天慧星●命三郎(水滸伝豪傑の内)

油彩画

白髪一雄  (1924-)

シラガ、カズオ

昭和39年/1964

油彩・キャンバス・額・1面

183.0×274.0

右下に署名

15回具体美術展 大阪、グタイピナコテカ 1965

159 白髪一雄(1924− ) 天慧星命三郎(水滸伝豪傑の内) 1964年
 兵庫県尼崎市生まれ。1948年京都市立絵画専門学校卒業。同校で学んだ日本画になじめず油彩に転向、しだいに抽象的な表現を試みるようになる。52年に村上三郎、田中敦子らと0(ゼロ)会を結成。55年に具体美術協会に参加、中心メンバーの一人となる。
 終戦後、病床にあった時期に、20世紀絵画の流れを美術書を通じて学び直す中で、自らの方向性を情に基づく「熱い抽象」に見定めた白髪は、構図や遠近法などにとらわれない絵画の可能性を模索、ペインティングナイフや指、掌を使って画面に絵具をこすりつける作品を経て、足で描く試みへと至った。キャンバスを床に置き、画面上の大量の絵具の上を、天井から吊ったロープにつかまりながら滑走することによってできあがる画面は、全身を用いた身振りの軌跡そのものだが、それが作品として垂直に立てられるときに、肉体の行為を通じた精神性もまた立ち上がっている。

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