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坂本龍馬関係書状 修業中心得大意(父八平直足訓誡書)

サカモトリョウマカンケイショジョウ シュギョウチュウココロエタイイ(チチヤヘイタダタリクンカイショ)

概要

坂本龍馬関係書状 修業中心得大意(父八平直足訓誡書)

サカモトリョウマカンケイショジョウ シュギョウチュウココロエタイイ(チチヤヘイタダタリクンカイショ)

歴史資料/書跡・典籍/古文書

縦:30.5cm 横:46.5cm

1通

重要文化財

末子の龍馬が江戸の千葉道場へ出立する際に父八平より龍馬に渡された修行中の心得書きである。嘉永六年(1853)の三月吉日付けの文書。このとき龍馬は19歳、老父の心得書きを大切に保管しつづけ今に残る。龍馬は江戸で北辰一刀流を学ぶとともに交友関係を広げる。またペリーの浦賀来航を体験した。のちの歴史上の活躍の基礎は江戸でつくられたといわれる。 (追記)「修行中心得大意」と題された父親が龍馬に与えた訓戒の書。龍馬が江戸へ剣術等の修行に出立したのは嘉永六年三月。土佐では小栗流の武術を学んだが、十九歳になって江戸へと向かった。その際に父坂本八平が書いて龍馬に持たせたとされるもの。龍馬もこれを大切にし、今に残ることも貴重だ。内容は「修行第一」「無駄遣いするな」「色恋に迷うな」の三条である。旅立つ末子を想う父親の情愛が伝わってくる。その文字は豪快で八平の人柄を偲ばせる。この嘉永六年六月には浦賀にアメリカのペリー艦隊が現れ、時代は幕末へと移り変わる。(2016 坂本龍馬展図録 宮川)

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