粉彩人物文茶器揃
ふんさいじんぶつもんちゃきそろえ
概要
"五彩という言葉は、一般には赤絵とか色絵とかいわれている。上絵付をした磁器のことを指す。明時代の成化の豆彩も万暦赤絵も五彩とよんでいいし、柿右衛門や九谷の色絵もまさに五彩である。上絵付のあるものはすべて五彩と呼んでよさそうだが、清朝になると特殊な色絵磁器が出現する。それが粉彩である。西洋人は従来の五彩をファミーユ・ヴェルト(緑彩系)、粉彩をファミーユ・ローズ(紅彩系)と呼び、中国人は五彩を硬彩、粉彩を軟彩と称して区別している。
粉彩の賦彩形式こそ18世紀の輸出中国磁器の花形である。粉彩は西洋からきた技法であり西洋では、ガラスや銅製品の絵付師たちがCrimson pink(濃紅色)と白色料をまぜて使用し、色の濃淡をつくっていた。白色料とは、白色のいわゆる琺瑯である。石英砂を焼いて粉にして鉛と合わせると、軟らかい玉のように美しい琺瑯ができあがり、この白石琺瑯を基礎にして、銅で緑、金で紅色、アンチモニーで黄色など自由自在の色を出すことができた。この粉彩は洋彩(ヤンツァイ)とも呼ばれたとおり、西洋の琺瑯の技術を導入して、景徳鎮が発明した上絵付法であった。
粉彩の発明により、それまでの色絵とは比較にならないほど、絵画の絵具にも近い多彩な色を自由に出すことができ、しかも繊細な表情づけも容易になった。標題の茶器の開光部に描かれた人物の表情、衣裳などにこの新しい技法が認められる。雍正年間(1723~1735)の景徳鎮官窯では特にこの技法の採用が盛んであった。そして雍正末には中国独特の粉彩技法が確立した。そしてこの茶器揃が焼成された乾隆年間に、その花を咲かせたのである。"
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