青森県大平山元遺跡出土品
あおもりけんおおだいやまもといせきしゅつどひん
概要
大平山元遺跡は、津軽半島の北東部、蟹田川(かにたがわ)の左岸に立地する後期旧石器時代後半から縄文時代初頭にかけての遺跡群である。蟹田川の上流には石器石材となる珪質頁岩(けいしつけつがん)の産出地が確認されており、遺跡内でも珪質頁岩による石器製作と利用の実態がよく窺える。
その内容には、層位や地点を違えて出土した、後期旧石器時代後半期の北海道方面や関東・中部地方との関係を示す石器群、後期旧石器時代終末から縄文時代初頭の神子柴(みこしば)・長者久保(ちょうじゃくぼ)石器群が認められる。神子柴・長者久保石器群は、大形の石斧や、そこに含まれる縄文時代的な土器片・石鏃が特徴で、当該石器群が土器出現期にあたる、重要な成果を示した。土器片は放射性炭素年代測定により、北東アジアの中でも最古級に位置付けられている。
これらは、北東北における後期旧石器時代後半から縄文時代初頭に至るまでの石器組成・道具構成の変遷過程と石器製作技術をよく示し、縄文時代への移行の在り方を考究する上でも重要である。
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