さいぎょう(本名 さとう のりきよ)
治承2年ごろ原型完成/1178年
表紙 銀砂子を霞状にまき、金切箔を散らし、見返しは銀切箔を散らしている。奥書なし。
縦 16.5センチ 横 15.5センチ
1帖
金沢市
管理者 県立美術館
個人蔵
新古今和歌集に多くの優れた歌を残した歌人西行の私歌集。23歳で出家、26才頃から諸国を旅すること50年、自然の中を放浪し、自然に対する愛によって幽玄の境地を得、いかに生きるかを歌で表現している。
西行の作品集として「山家集」「聞書集」「聞書残集」「山家心中集」など多くの歌集が伝えられているが、本書はその異本山家集系の本から抜書きしたものといわれ、「山家心中集」の中でももっとも古い写本であろうといわれている。