加彩侍者・楽人・舞人
かさいじしゃ・がくじん・ぶじん
概要
10体の内7体の服は、丈の短い上衣と袴(はかま)である。これは褲褶(こしゅう)という騎馬民族の伝統的な装いで、騎馬民族が支配した北朝の俑に多い。北朝の墓では、護衛・楽人(がくじん)・侍者などを大勢従えた貴人が行進する出行儀仗(しゅっこうぎじょう)の場面をしばしば俑で表現する。行進の先頭に異形の舞人(ぶじん)俑を置くことがあるが、体を曲げて踊る⑨はそのような舞人だろう。①~⑤の楽人俑は楽器を殆ど欠失するが、②は竪琴、③は琵琶を持つ。⑥は箱を抱え、双髻(そうけい)という髪型の⑦は壺を背負う。⑧は腰の左側に刃物を提げている。⑦と⑧は厨房で働く侍女の俑だろう。
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