十一面観音立像
じゅういちめんかんのんりゅうぞう
概要
称名寺境内の別堂観音堂奥の院に安置されている秘仏で、明治40年(1907)の函館大火後、檀家信徒の拠金で18代住職定隠(じょうおん)が本州から求めたもので、奥州藤原文化との関連があると指摘されている。
この像は、顔貌優美、自然な構成で裳や天衣の曲線も美しく、一木造りで、作風から平安時代中期の作品と伝えられていたが、昭和29年(1954)、北海道大学文学部教授竹岡勝也氏の鑑定で寺伝のとおりであることが証明された。光背や蓮華座は後世の作品である。
観音は元々阿弥陀如来の脇士(わきじ)で、大きな慈悲をもって人々を救済することを本願とする仏で、迷える人々を救済するために種々に姿を変える。その一つ、十一面観音は名のとおり11の顔を持ち、あらゆる方向から願いや救いに慈悲の心を与える仏である。
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