蓬莱図
ほうらいず
概要
狩野安信(1613~1685)は狩野孝信の3男として京都に生まれる。狩野の宗家に跡継ぎが無く、8代目宗家を継ぐ、長兄探幽、次兄尚信に続いて幕府の御用絵師として江戸に移り、それぞれ鍛冶橋狩野、木挽町狩野、中橋狩野家と呼ばれる。2人の兄が早くから賞賛を受けていたのに対し、安信の評価は低かったものの、次第に認められ、法眼位を授けられる。晩年には画論や狩野派の絵画学習の理念をまとめた「画道要訣」を著している。
蓬莱図と呼ばれるこの作品は、松に鳩、諫鼓鶏(かんこどり)、竹に鳩からなる3幅対である。松や竹は力強く、対照的に鳩や鶏は繊細に描かれている。中央の諫鼓鶏は中国の故事に基づいている。昔、中国の王が人民の諫めを聞くために太鼓を設けた。しかし、善政を施したため太鼓は鳴ることなく苔むし、鶏の遊び場となったという。為政者のいる楼閣を遠方に望み、鶏が留まった華やかな太鼓が大きく描かれ、天下太平を表している。左右の松竹は吉祥文であり、表装にも壽文が施されている。南部家旧蔵と伝えられるものである。
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