文殊問経巻上(光明皇后願経)
モンジュモンキョウカンジョウ(コウミョウコウゴウガンキョウ)
概要
聖武天皇の后、光明皇后(七〇一~六〇)が父藤原不比等と母県犬養三千代のために書写させた一切経(仏典の一大集成)のうちの一巻。これらの経典は、奥書に「天平十二年(七四〇)五月一日記」とあることから、「五月一日経」と呼ばれる。経文の書写には兎の毛の筆、界線には鹿の毛の筆が使われた。経文が整然と列ぶ姿は圧巻であるが、これは「式」という目盛りの入った紙を目安として用いていたことが、写経所文書より知られている。
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