大津唐崎図(岸竹堂筆)
おおつからさきず きしちくどうひつ
概要
岸竹堂(1826~97)は彦根出身の画家で、明治時代の京都画壇を代表する大家である。本作は京都の呉服商・千總の西村總左衛門により、1876年のアメリカ・フィラデルフィア万国博覧会に出品された屛風。琵琶湖の景観を描くもので、西洋絵画や写真を連想させる空間表現に先駆性を示す岸竹堂の代表作である。明治時代の京都の日本画を代表する傑作として価値が高く、万博に出品されたことが確実な最初期の日本絵画としても貴重である。当初は屛風の裏側に描かれていた梅図を附とし、一体的な保護をはかる。
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