黒百合 松浦武四郎筆
くろゆり まつうらたけしろうひつ
概要
もともと扇面であったものを軸装に仕立て直したものである。この資料は、いつ、どこで、誰のために描かれたものかは不明である。扇面には「北海道人写意」とあり、松浦武四郎が描いたものであることは間違いないであろう。「北海道人」の号は、明治3年(1870)に開拓判官を辞した後に使用したようである。
同様の扇面が石水博物館(三重県津市)に残されており、その扇面は松浦が川喜田石水に贈ったものである。川喜田は寛永年間より江戸に大店を持つ木綿問屋でいわゆる伊勢商人の豪商である。
石水は14代目当主で、本名は久太夫、松浦との交際は少年時代、津の平松塾において始まり、その後、松浦の支援者としての役割を果たしていたようである。この扇面もいつ、どのような状況で贈られたものかは不明である。
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