染付山水文水注(ケンディ)
そめつけさんすいもんすいちゅう(けんでぃ)
概要
"ケンディ(kendi)とはマレー語であって、オランダ人の言うgorgeletのことである。その語源はサンスクリットのkundicaに由来すると言われており、インドのヒンズー教や仏教寺院で使用されたkundiのことである。ケンディとクンディは形式こそ異なっているが、注口に唇を直接ふれないようにして、把手をもって口中に水をそそぎこむ点が共通している。
中国では、この形式は明時代にはじまっている。ケンディは、胴が丸く肩に短い注口(乳首型の場合が多い)があり、把手の役目をする長い頸にはやや広巾の口べりがついている。古式のケンディは、胴がひしやけたように低く頸も短かったが、後世になって胴も頸もたちあがった。古くから飲水器として使用されたが、喫煙の習慣が流行するにつれて、イスラム圏内では水煙管の一部として使用された。
中国製と有田製のケンディをくらべると、有田の方が口縁の巾がひろくて外反の度がするどい。標題の水注には、中国風の山水が粗荒に描かれている。この画趣は、当時中国から東南アジア諸国へ輸出された呉須(中国の南方の窯で焼成された)の文様に近い。東南アジア向けにオランダ東インド会社が有田に注文したものであろう。
古伊万里資料館1階の右手に、ケンディと呼ばれる珍しい形の瓶が展示されています。
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