染付花卉文碗皿(5客)
そめつけかきもんわんさら(ごきゃく)
概要
"17世紀半ば頃まで、日本は中国から磁器を輸入していたが、その大半は、いわゆる古染付と称する粗荒な磁器であった。だが同じ染付磁器でも、日本の茶人が特別注文した祥端(ションズイ)といわれる染付は、呉須の発色も美しく、文様も叮嚀に描かれており、精緻なやきものであった。
この十弁の輪花皿と十角皿は、周囲を芙蓉手風に区切り、洋花、龍、竹、鳳凰、山水人物文など5種類の文様を描き、見込には川山水、又は湖水図を配しており、両者共通する点が多い。文様も優雅であり、染付の発色もよく叮嚀な点が、祥端初期の作品と認められている本捻の鉢を想わせる。皿及び碗皿などすべて、作行が瀟洒で口縁部に鉄銹を塗って、いわゆる口紅装飾を施している。有田での口紅は、1640年代に中国磁器≪祥端≫の影響で始まったもので、主に高級品の装飾法として現在まで続いている。細やかな筆致と鮮やかな染付の発色が、上品で落ち着いた気分を醸しだしている。有田古窯の発掘が進むにつれ、この様に上手な染付磁器は、柿右衛門窯だけでなく、同じく南川原の樋口窯、窯ノ辻窯などでも焼成されたことが明らかになっている。"
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