仁科神明宮 本殿 にしなしんめいぐう ほんでん

建造物 宗教建築 / 江戸

  • 長野県
  • 江戸中期 / 1661-1750
  • 桁行三間、梁間二間、神明造、檜皮葺
    釣屋、本殿・中門に附属
  • 1棟
  • 長野県大町市社
  • 重文指定年月日:19360918
    国宝指定年月日:19530331
  • 仁科神明宮
  • 国宝

仁科神明宮社殿 二棟

 神明宮の創祀は、古く仁科御厨鎮護のために天照大神を勧請したのに始まり、社殿は古来二十年ごとの式年造替の制が守られてきた。現在の社殿は寛永十三年(一六三六)松本藩主松平直政が式年造替に際して造営したものと伝わるが、延宝四年(一六七六)の造営文書に全柱の取替材が含まれており、修理とは特定し難く、この頃の造営と見るべきかもしれない。以後十数回の修補を経て今日に及んでいる。本殿は桁行三間、梁間二間の神明造で、破風板がそのまま延びて千木となり、破風板に鞭掛があり、妻には棟持柱があるなど、構造手法には古式がうかがわれる。これは造替に際して、工人が世襲的に奉仕し、様式を厳格に保持したためであろう。本殿の正面には中門(前殿)があり、釣屋をかけて両者を連絡している。
 この本殿は神明造の純粋な形式を濃厚に保存している点で、貴重な遺構である。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

仁科神明宮 本殿 にしなしんめいぐう ほんでん

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