金銅宝相華文磬 こんどうほうそうげもんけい

工芸品 / 平安

  • 平安
  • 通常の両面磬で、総体に薄く、山形は低平であるが、裾がやや鋭く貼って形態峻鋭の趣がある。縁は厚みの少ない双子筋で、薄肉の撞座は内縁を越すまで豊に大きく広がっている。左右には撞座の上手に始まり、袖先に主軸の転じる宝相華唐草をゆるやかに線刻して、地は魚子地とし、総体に鍍金を施している。片面に撞座を挟んで三字の刻銘があるが、後世のものと考えられる。
  • 肩間23.9㎝ 弦27.0㎝ 博9.5㎝ 縁厚0.6〜0.9㎝ 撞座径8.2㎝
    重量1117.5g
  • 1面
  • 重文指定年月日:19411106
    国宝指定年月日:19530331
    登録年月日:
  • 瀧谷寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

総体に古風で、やや鋭さがある。撞座が豊かで大きいものは他に例が少なく、文様は典麗、彫りは精緻で平安時代の優作の一つに挙げられる。

金銅宝相華文磬

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